私のオンカジ体験

オンラインカジノ依存症/オンカジ依存症

 山口県阿武町の誤入金からオンラインカジノ(以後オンカジ)に4630万円を送金して、すっからかんにした男性の事件発覚から早いもので2ヶ月経ちました。その間、国会答弁にて岸田総理の発言がありました。

衆院予算委員会・山岸一生議員(立憲)の質疑に対し岸田総理「オンラインカジノは違法なものであり、関係省庁が連携し厳正な取締りが行われなければならない。また資金の流れや実態把握を行うことも重要。合わせて依存症対策にも考えてゆかなければならない重要な課題」

との事。しかし、2年前にも丸山穂高議員らによって、質問主意書が提出されています。
令和2年2月24日に「オンラインカジノに関する質問主意書」として。
まあ、その前の2019年に
「カジノでボーナスUPアジャース!」
と発言されているのですが。

氏は、「成田なう。なんかボーナスの一部をとりあえず持ってカジノで買ってなう。50万以下は非課税なんですね(全文原文ママ)」とツイート。誤字に関しての国民からのツッコミにはスルーし、「43万2000円増えました、ビジネスクラスの航空券代と宿泊費とトントン」「カジノでボーナスUPアジャース」と続けた。

との事…
しかしその後はオンカジ追及派に転身しているのですね。

 私自身、オンカジは未入金口座開設ボーナスで貰えた時くらいしかやった事はないです。それでも、雨後の筍のようにぴょこぴょこ現れるオンカジ業社のおかげで一通り「体験」させてもらいました。出金まで。ある時は、某ジャングルカジノが、毎週インスタグラムで発表される漫画内のキーワードを入力すると毎回貰えるボーナスがあり、SNSでも盛り上がり、5〜6週くらいに渡ったキャンペーンのおかげで、出金まで至りました。2万円ほどですが。そしてそれもまた仮想通貨ハイレバ取引にぶっ込み、無くしました。オンカジのボーナスは、例えば30USドルもらってしまうと、その15〜20倍の金額分の取引をしないと出金できません。いくらスロットのSCATTERやWILDが揃いまくって数千ドルになっても、条件をクリアできなければ1ドルも出金できません。ゲーセンのコインゲーム等やられたことのある方なら、ルーレットでほぼ全部のマスにベットして、ジワジワでも利用金額を積み重ねれば良いんじゃないか?しかもライブならライトニング等のボーナスあるし楽勝じゃないか?なんて思うかもしれませんが、対象非対象のゲームがあり、そのような手法はほとんどの業社で有効ではありません。しかも、プログラム上でいくらでも操作できるスロットで勝ち続けるのは無理だと思います。オンカジの還元率98%とか言われてますが、信じられるものでしょうか。スロットごとに還元率(RTP Return to Player)が設定されてる、なんて信用できますか?などと、分かってる風な口をきく私こそ数年前にある海外FX業社のバイナリーオプションで、酷いやられ方を体験しています。オンカジのライブバカラもルーレットもブラックジャックも当てにならない、と思います。さらに、入出金も、日本の国内銀行を経由せずとも海外の決済業社を経由したり、仮想通貨に替えて入出金も簡単に出来てしまいます。数年前には、ある決済業社達やFX業社達が日本での取扱いから撤退させられたりもしましたが、やはり日本市場は美味しいのでしょうか、オンカジ業社達に狙われているように思えます。

 私が学生時代に生き方に迷っていた際にバイブルとして読み、持ち歩いた「深夜特急(沢木耕太郎氏)」の第一巻の香港マカオ編で舞台となったマカオのリスボアカジノは、私も訪れ、群がってくるキレイなお姉さん達にからかわれながら(私がカッコいい訳ではありません。新しいカモだからです)ビビりながら大小のテーブルやスロットをやってみて負けたことを思い出しました。あそこで少しでも勝ってお姉さんと遊んでいたら、旅の資金どころか人生そのものの絡め取られてしまったかもしれません。その後、今ここにいるように、ギャンブルにハマりやすい人間である訳ですし。その後、私はアジアの辺鄙なカジノ、フィリピン韓国などのちょっとメジャーなアジアンカジノだけでなく、ラオスベトナム等「そんな所にカジノあるの」という所にしか行けていないのですが、そのような所でも、熱く興奮してのめり込んでいる人達を目にしました。その頃は、自分が同類とは思っていなかったので、現在のように自分で自分をコントロール出来ない人間であるとは気付いていませんでした。あんな大金を一気に、顔を真っ赤にして賭けてしまうなんて、普通じゃない、とんでもなくおかしい人たちだ、などと他人事に思っていたのが、今ではとても恥ずかしい事と思ってしまいます。

 2022年7月現在、海外に拠点を置くオンラインカジノ業社達は盛んに日本人ユーザーを取り込もうと、SNSをフル活用しての未入金口座開設ボーナスや紹介報酬制度によるネズミ講ばりの新規ユーザー拉致行為が盛んになっています。阿武町の事件で事の大きさ身近さが伝わり始めているのかもしれませんが既に増えたユーザーは重度の依存症患者になっているかもしれません。ネットで完結し死まで直結するようなオンラインカジノは、本当に恐ろしいと改めて思います。

アーニー

ギャンブル依存症とうつ病からの回復を目指しています。2021年12月から、初めて病院の精神科閉鎖病棟に入院していました。2022年10月末に退院し、通院患者としてお世話になり続けています。
うつ病は約20年前から、ギャンブル依存症としてのFXや金原油等の先物取引、仮想通貨のハイレバレッジ取引は、2018年ごろからコントロール不可能になりました。GA等の自助会には2020春ごろに一度伺ったままで、2021年春から少しずつ通い、他行政機関でのギャンブル依存症回復講座プログラムのSAT-Gや、週一回ずつの中間施設への通所でも辞められずにスリップ(再使用)を繰り返し、家族と大切な貯金を肩代わりとして失ってしまいました。ここから回復出来るのかどうなるのか現在分かりませんが反面教師として何かの資料材料にして頂ければと思います。最近サイバーセキュリティ 分野に興味を持ち始めました。よろしくお願いいたします。

アーニーをフォローする
オンラインカジノ依存症/オンカジ依存症
スポンサーリンク
アーニーをフォローする
うつギャンのアーニー/うつ病でギャンブル依存症で入院中です

コメント

タイトルとURLをコピーしました