4人部屋にいます

うつ病

 私はまだ4人部屋にいます。先日まで隣のベッドにいた、夜中の皆が寝ている間にベッド上で放尿したり(ジョボジョボ音が聞こえました…)、オムツ一丁で私の側のカーテン開けて驚いた顔を見せたり、カーテン越しに「ふわーーー!!」というクソデカい奇声を発したり(一応アクビの範疇らしいのですが)する「自己中心的な行動著しいジイさん」は、奇行監視のためか、ナースステーション側の病室に移動になりました。とりあえず夜に眠れるようになりそうで一安心していました。しかし、さらにベッド入れ替えがあり、斜向かいのベッドに、Dさんという40代くらいの男性患者がきました。私が入院してきた時には既に居た方です。ベテラン患者の風格?ある方。そのDさん、夜21時くらいになると「グルルルルル!」と唸り声を上げるのです。まるで狼男(オオカミオトコ)のように。締め切ったカーテン越しにですが、昼間はイビキか「ブーーッ!」というデカい屁の音しか発音しないのに、夜になると唸りはじめます。消灯時間前に勝手に部屋の明かりを全消灯してくれちゃったりしながら。おそらく、昼間寝てるせいで夜寝られずに枕?をボスボス叩きながら唸っています。そのDさんは、推定身長175cm見た目体重85kgくらいのガッシリ体型。暴れたら大変だと思います。で、ボサボサ頭で、Tシャツの手持ちが少ないのか、3枚くらいでローテーションされてます。一枚は記憶に残らないような普通のシャツ、次の一枚はボロボロに破れてくすんで汚れた、元は白だったけどグランドでの部活で使ってたら泥汚れが取れなくなったような色合いのシャツ、そしてもう一枚が、アメリカの星条旗柄のビキニ女性の尻イラスト?がバーン!と前面に大きくプリントされた黒いシャツなのです。おいおいそんなセクハラ丸出しのシャツなんてここで着ていて良いのか?ていうかどこでそんなシャツ買ったの?!売ってるのかそんなシャツ?!看護士さんや医師は許可してるという事なの?!と疑問ばかりが浮かぶ黒の半袖Tシャツ、結構な頻度で着ているので、おそらくDさんのお気に入りの一枚かもしれません。そのようなDさんのガッシリ体型+猫背+ボサボサヘア+睨み顔が、昔流行った「ストリートファイター2」というゲームの「ブランカ」というキャラクターと被るのです。毎日昼間からイビキかいて寝ているか(クスリが、強いのか?)廊下のソファーであぐらをかいて通りがかる人をグルルと唸りながら睨みつけるか、しかしていないです。他の患者とは一切、話している姿をみません。看護士さんとは必要最低限の応答していているよう、しかも女性の若い看護士さんと、限定のようです。私とはたまに言葉が通じた事はあるのですが、挨拶してもスルーだったりするので、声をかけなくなりました。また、この前には入浴のための順番待ち中、私の前の人が洗面器持って何処かへ行ってしまい、「どこ行ったんすかね?また戻るかもしれないですね」と後ろの人と話し空けたままにしていたら、さらに後ろにいたはずの彼が近寄ってきてドスン!とそこに入って座ってきて驚いた、という事件がありました。いきなり殴られてもおかしくなさそうな勢いでしたので、それ以降Dさんへの警戒レベルは上げたままにしています。彼がどのような病気を持ち、治療されているのか分かりません。

 そして、「自己主張〜ジイさん」と入れ替わりで来たジイさんも、また主張する方でした。日中〜就寝まで、ホールでテレビを見るか、ベッドで共有マンガを寝転びながら読んでいるかだけなのですが、その寝転び姿勢を変える度に「ヨッコラショ!」という掛け声が入ります。また、トイレか何かでベッドを離れ、また戻ってくると、「あー疲れた!」「あーつまんね!」などマイナスワードばかりをデカい声を発するのです。文句の言いようもないので、こちらとしては常時Bluetoothイヤホンで「Deep Focus BGM」や「concentration sound」等を流しっぱなしにして自衛するしかありません。そして看護士さん達に対しては横柄な言動と態度。そんなにエライ方なのか?と思っていると、ある日「アルコール(依存症)でここに来たけど1円も持っていない、どうしたらいいの先生?」と若い男性医師に助け請い?をしていました。生活保護で何とかなってしまうのでしょうか。優しい看護助手さんとかにエラそうにしているのを見聞きしてしまうとイラっとしてしまいます。

 そのように変わった人が多い病棟ですが、サッカー日本代表だった福西選手似のスラッとした見た目爽やかカッコいいオジさんや、普通にその辺の街中で笑っていそうな兄ちゃんもいます。とはいえ、いきなり他の患者を怒鳴りつける人もいましたし、ここが職場の看護士さん達は大変だと思います。このコロナ禍で安全と衛生を保つ事で手がいっぱい、さらに回復までは、なかなか手が回らないのでしょう。先日は、トイレ前から半径15m範囲内にゲリウ●コが点々と落ちていました。食事前だったのですが。小便の海は、よくあります。ビショビショです。扉やスイッチ類に触れた後は手洗い必須です。精神科閉鎖病棟あるある、だそうです、トイレの件は。それらの処理をしてくださるのは、看護士さんや看護助手さん達です。トイレ詰まりは設備の方のようですが。

 入院前に想像していたような、閉鎖病棟のモノモノしさは、ここにはそれほどないようですが、あらゆる事に外の世界とは異なる制約が多く、トラブルもありますし、色々凹む事多いですが、良い看護士さん達のケアのおかげで腐らずに日々回復に向き合おうと思い直し続けています。

何にしても、退院後は、再びここには2度と戻らない、戻りたく無いという思い、をしっかり脳にプリントしておきたいです。

アーニー

ギャンブル依存症とうつ病からの回復を目指しています。2021年12月から、初めて病院の精神科閉鎖病棟に入院していました。2022年10月末に退院し、通院患者としてお世話になり続けています。
うつ病は約20年前から、ギャンブル依存症としてのFXや金原油等の先物取引、仮想通貨のハイレバレッジ取引は、2018年ごろからコントロール不可能になりました。GA等の自助会には2020春ごろに一度伺ったままで、2021年春から少しずつ通い、他行政機関でのギャンブル依存症回復講座プログラムのSAT-Gや、週一回ずつの中間施設への通所でも辞められずにスリップ(再使用)を繰り返し、家族と大切な貯金を肩代わりとして失ってしまいました。ここから回復出来るのかどうなるのか現在分かりませんが反面教師として何かの資料材料にして頂ければと思います。最近サイバーセキュリティ 分野に興味を持ち始めました。よろしくお願いいたします。

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